平成24年7月22日(日)午前9時に我が家のうさぎ、ロッピィが亡くなりました。

ロッピィが我が家に来たのは1年半前の平成23年2月です。生後1月半で大阪から飛行機に乗ってやってきました。
初対面のときは何だかでっかい奴だなという印象で、これ以上でかくなったら、手に負えないなんて、たかだか15センチもない子ウサギを見て思っていました。
2月ですからまだ寒い時期で心配だったのですが、すくすくと育ってくれました。生後3カ月で健康診断へ行ったところ、1.1kgで何にも問題はありませんでした。
おっかなびっくり抱っこをしてみたり、近所の公園にうさんぽに行ってみたり、楽しい時間を過ごしてきました。
うさぎは声帯がなくて、鳴くことができないのですが、その分いろんな表情を見せてくれました。外に連れ出す時は小さなバックに入れていくのですが、病院へ連れて行って診察が終わると一目散にそのバックに入るくせに、うさんぽの時は絶対にバックに入ってくれませんでした。
うさんぽがよっぽど楽しかったのかな。もっと連れて行ってあげたかった。
ロッピィは去年の10月に体調不良をおこしました。ご飯を食べなくなって、うんちもしなくなりました。原因は何だかわかりませんでしたが、たぶん牧草が変わったことによるものだと思います。
それでも、病院で注射と点滴を1週間ほど続けたところ、もりもりご飯を食べ、もりもりうんちをするまで回復しました。正直、あの時はもうダメだと思ってました。全然食べないし、元気もありませんでしたから。
私が住んでいるところは冬は極寒の地で、うさぎには住みにくい土地なのかもしれません。だけどロッピィには長生きしてほしかったし、先代のうさぎはたぶん寒さで死んでしまったので、今回は寒くない環境を作ってあげようと思っていました。
断熱材を買ってきて、ケージの外側を囲った上で、中にヒーターを入れてあげました。極寒の地でも何とか20度をキープすることができました。
去年の冬は結構快適に過ごすことができたんじゃないかな。
春になって、ロッピィも1歳になり、徐々にたくましくなってきました。ちょっとやそっとではびっくりしなくなったし、何だか自分になついてきたようにも思えました。
ケージを開けるとすぐ出てくるし、自分の周りをくるくる走り回ったり、おやつを私の手の平でぺろぺろ食べたり、本当に癒されました。
かわいかった。でも、私はロッピィを守ってあげることができなかった。自分がアホだからロッピィを守ってあげることができなかった。
平成24年7月20日(金)から様子がおかしかったようです。体調不良になった時のように食欲が無く、うんちをしなくなったとのこと。牧草を変えたからだと思い、また元に戻せば大丈夫だと思っていました。
平成24年7月21日(土)に病院へ行ったところ、「厳しい状況」と言われました。明らかに衰弱していました。でも、体は大きく見えるのです。腹にいっぱい何か詰まっているようでした。
原因はわかりません。いくつかあると思うのですが、一般的には毛球症でしょうか。しかし、うんちに毛はそんなに混じっていませんでした。換毛期には3つくらい繋がったうんちが出てくるのですが、最近はそういううんちは無かったように思います。
繋がったうんちが出てくるということは、毛が上手く排出されているということでしょうから、もしかしたら今回は毛がうまく排出されずに腹がパンパンになったのかもしれません。
次に考えられるのはストレスです。もしかしたら最近ロッピィに環境の変化があったので、それでストレスがたまってうまく消化活動ができなかったのかもしれません。そしたら全部自分のせいです。
次に最近暑くなってきたので、アルミ板でひんやりシートなるものがあるのですが、それをケージの中に入れておりました。裏面には滑り止めとして、ゴムが6ヶ所ついています。
ロッピィはそのゴムの一つを食べてしまったようです。もしかしたらそのゴムが詰まってしまったのかもしれません。
原因はわかりませんが、とにかく腹がパンパンで苦しい様子でした。
夜にはリンゴを絞った汁を5ml程度飲ませることができました。ごくごく飲んでくれたので、これはもしかしたらとその時は思っていました。
午後10時30分頃に「くたっ」となったから、あ~もう逝ってしまうのかなと思いましたが、意外と頭を持ち上げてビシッとした姿勢になりました。
ロッピィは頭を撫でてもらいたがっていたようです。撫でるのを止めると、頭を起こしてこちらを見てきました。何で見たか忘れましたが、うさぎは頭や背中を撫でられると、母親に舐められているのと同じ感覚なんだそうです。
ロッピィも怖かったのかな。苦しかったのかな。きっと苦しかっただろうな。それなのに何にもできなかった。
日付が変わって22日の午前1時。あ~もうダメだろうといや意外とまだ大丈夫かもの繰り返しでした。ずっと撫でているにもこちらが眠気の限界が来て、いつの間にか眠ってしまいました。夜中に途中、何回か起きてみたら、じっとこっちを見ていました。見ているように感じました。「僕、まだ生きているよ」そう言っているように見えました。
もっと撫でてあげれば良かった。
朝7時頃にまたリンゴの汁を飲ませようとしました。今度は全然受付けてくれませんでした。きっと苦しかったのでしょう。もう何も入らないよと。
午前9時に病院へ連れて行きました。今日は風があって涼しくて、ロッピィも心なしか気持ちよさそうな顔をしていました。病院では注射をして、ガスを抜く処置をしてもらったのですが、そこで戻してしまいました。
うさぎは絶対に口から戻さない動物らしいのですが、ロッピィは限界を超えていたのでしょう。よっぽど苦しかったのだと思います。
そのまま、月に帰って行きました。
たった1年半の命でした。もちろん長さでは無いと思いますが、あまりにも早すぎる別れにただただ涙が溢れて止まりません。
もっと自分にできたことは無かったのか。毎日全力で可愛がってあげたのか。いつも自分の帰りを待っていてくれたロッピィに何かしてあげたことがあったのか。何も言わない事をいいことに、自分中心に生活をしていなかったか。もっとうさんぽにつれて行ってあげられたのではないか。
今回は、いや今回も後悔ばかり。自分に生き物を飼う資格など無いのかもしれません。
ロッピィ、ゴメンね。ロッピィからいろんなものをもらったよ。君の素直さ、我慢強さ、そして、沢山の癒しをもらったよ。君を撫でることで、こっちが癒された。ありがとう、ありがとう。
1年半という短い間だったけど、ロッピィがいてくれて本当に楽しかった。
あまりに早いお別れで辛いけど、ロッピィからもらったものを大切にしくからね。最後、辛かったよね、苦しかったよね。何もできなくてゴメンね。ロッピィが我慢して、最後に撫でる時間を作ってくれたんだようね。安らかに眠ってください。
今まで本当にありがとう。
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