ブログDE読書日記

ブログで自己啓発・ビジネス・資産運用・IT関連本のレビュー(感想)を紹介します。と、最初は思っていたのですがビジネス書以外についても書きます。っていうか、いわゆる日記ですね。

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「グロテスク」桐野夏生


グロテスクグロテスク
(2003/06/27)
桐野 夏生

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何でこの本を読むことになったのだろうか・・・
最近は東野圭吾ばかり読んでいたのですが、なぜかこの本を読むことになりました。

桐野夏生氏の本は以前も読んだ時がありましたが、正直面白くなかったです。
だからなぜこの「グロテスク」を読むことになったのか不思議でなりません。

第8章、536ページからなるこの本は第1章までを読んだ時点で、読み続けるのが辛いほど面白くありませんでした。
それでも、これから面白くなるのかなと憂鬱な気分に鞭打って読み進めました。

そしてやっと第7章「肉体地蔵<和恵の日記>」から、面白くなってきました。

面白くなってきたというよりも、恐ろしくなってきました。

グロテスクは4人の語り手から成り立っています。

この物語の主人公の女性の名前は最後までわかりません。仮にA子とします。語り手はA子、妹のユリコ、同級生の和恵、そしてユリコと和恵を殺した容疑にかけられているチャンの4人です。

この本は何を表現したかったのだろうか?
階級社会の闇でしょうか?いや、そんな単純なものだけでは無いと思うのですが...

私は和恵の人生を転げ落ちて行く様に恐ろしくなりました。

和恵は頑張って「上」の世界、いや周囲にいる自分よりも優れているような人に追い付こうと努力をする人です。
でも、いわゆる空気を読めない人です。

私の周りにもこういう人がいたような気がします。
こういう人は、周囲から浮きますよね。

で、和恵は努力して、努力して、ポキッと折れました。折れてからの転落っぷりは圧巻です。
自分も似ているなと...

私は努力家だと自分で思っています。
いや、努力家だった、過去形でしょうか。

努力して、人に勝つことが好きでした。
だから数字が出ることが好きです。

何のために努力をするのか?
私の場合は努力するのが好きだったからだと思います。

私は何でもいいから努力をするのが好きでした。
だから「これ!」といった特技もありませんし、長続きしていることもありません。

ある程度まで努力をしてゴールがあるものはゴールして、これ以上無理だなと思えればあっさりと辞めてしまいます。

それはそれで、充実した生活だったと思います。

いつからでしょうか、私は努力することを辞めました。

努力しても、無駄だと思えてきたからです。
和恵と同じでしょうか。何かがポキッと折れたのかもしれません。

私の場合はポキッと折れた「瞬間」というものは、無かったような気がしますが、徐々にですが確実に坂道を転がり落ちてきました。

表面的には変わらなかったかもしれませんが、気持ちは荒んでいきました。気持ちが荒んでいけば、表面的にも現れるものです。

和恵の日記を読んで、私もモンスターへの道を歩み出しているのだと。

坂道を転げ落ちるのは最初の一歩さえ踏み出してしまえば、後はコロコロとあっという間に落ちて行くと思います。

で、いずれ死ぬ。

死ぬときには怨み、妬み、憎しみ、苦しさを一杯抱えながら。それが誰に対して、何に対してかもわからずに。

そういう人生は苦しいだろうなと今さらながら思います。
じゃぁ、どうやって生きて行けばいいのかと問われれば、それはわかりませんが、A子や和恵のような人生を歩んでいくのは怖いなと思います。

比較しない生き方というのができればいいのでしょうか。私は私、人は人。そうやって生きてきたつもりですが...

私が苦しい道へ落ちて行かないように、このグロテスクを読ませてくれたのでしょうか。
だったら、せっかくのきっかけを生かしていこうと思う今日この頃です。
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